竪型自動皮剥機
（アップライト・スキンナー）
解体ラインの省力化をめざし、早くから導入が進められてきた自動皮剥装置ですが、近年限られた施設内のスペースで、処理頭数増加による生産性・衛生面における品質の向上を強く求められてきました。
この、解体ラインの、生産性、省力化、品質向上をシステム的に追及し、開発されたのが竪型皮剥装置（アップライト・スキンナー）です。
竪型自動皮剥装置（アップライト・スキンナー）は、皮剥工程の作業効率を向上させる為、常にと体をレールに吊り下げた状態で処理が出来るように設計された装置です。
構造は無駄を省いたシンプルな設計で、操作・点検・調整作業が軽減されます。また竪型のため場所を取らず、既設ラインに簡単に組み込めます。
これにより、電力・水・排水処理・保守等の費用も軽減されます。衛生面については自動洗浄シャワーを設けてあり、残毛がと体に付着しにくい構造です。
当社では、この 《アップライト・スキンナー》 を核とした省力化された小動物ラインの、開発・提唱を行っております。
■設置面積が少ない
皮剥機本体を竪に傾斜させている為、横幅・奥行とも小さなコンパクトな設計です。
本体占有面積が少なく、限られたスペースが有効に利用出来ます。
また、と体を吊ったまま皮剥工程が行えるので、と体が大きく振れる事が無く、と体の送り出し等に余分なスペースは不要です。
■消費電力が少ない
皮剥機運転に要する動力は、ドラムを回転させる電動モーターのみです。
電動モーター：３．７kW×２２０V×三相
■メンテナンスが容易である
本体構造が簡素化された設計の為、部品点数が少なく、調整・点検が容易です。
また、定期交換を要する部品が少ない為、年間の保守費用が軽減出来ます。
■歩留が向上する
原皮に損傷を与えず、脂肪の付着が極めて薄く剥皮出来ます。
皮の厚みは調整可能です。
■残毛付着が少ない（衛生的）
皮剥にセットする皮付きのと体・皮剥ぎが終わった後の皮無しのと体が、皮剥機本体に接触する位置が異なる為、皮剥ぎ後のと体に残毛が付着しにくい構造です。
また、と体が接触する面は全てステンレス製であり、１頭皮剥ぎ終了毎に汚物・脂肪・毛等を自動的に洗浄するので衛生的です。
※残毛には生体時より汚物等で微生物が繁殖しており、これが枝肉表面に付着すると、微生物に汚染されます。また、残毛を取り除く為の余分な人手が掛かります。
